Kライフ研究所 移転登記について


ここには、私が行った「土地の所有権移転登記」の本人申請の実際を記録しておきたい。

所有権移転登記の実際


先ずは試してみよう思って登記申請用の書式を探してみたところ、法務省のサイトにあった。

http://www.moj.go.jp/MINJI/MINJI79/minji79.html

登記書類「7.売買による所有権移転登記申請書」をダウンロードして記入方法を読んでみたところ、難しいことは何も無いというより、むしろ申請書類としてはかなり簡単な様に思われるので、ぜひダウンロードして一読されることをお勧めする。
(※ 平成29年2月4日現在、「4)所有権移転(売買)登記申請書」に変更されている様だ。)
加えて買主が用意する書類等にも大したものは何も無く、ダウンロードした申請書の他には、①認印、②登録免許税、③住民票コードまたは住民票の3つだけ。

さらっと書いてみたら、5分とはかからずに書類の作成は終了してしまった。
住民票コードは、たまたま一昨年、年金受給手続きの際に取得し、提出しなかったものが手元にあったので、それで番号を確認して記入した。
あまりにも簡単で内容が薄すぎるので、何か見落としがあるのでは無いかと思っては見たが、どうやらその程度のことらしい。

多分だけれど、高を括って行った方が結果が良いのではないかと、経験的に私は思っている。

と言うわけで、法務局において、土地の所有権移転登記を本人申請にて行ってみた。

所有権移転登記手続きに必要な書類は次の通り
<自分(買主)が作成または用意するもの>
・登記申請書(ダウンロード):    1部
・登記原因証明情報(ダウンロード): 1部
・登録免許税(評価額×1.5%):  10,200円(今回申請分)
・住民票または住民票コード:     1部
※認印は、受領時に必要となる。
<売主が用意するもの>
・委任状(押印済):         1部
・固定資産評価証明書:        1部(複数筆のときは筆数分各1部)
・登記識別情報:           1部(複数筆のときは筆数分各1部)
・印鑑証明書(3ヶ月以内):     1部

先ずは相談窓口があると言うのでそこへ行き、相談を開始する。
もし間違いがあればその修正、コピーが必要であればそのコピーを取って、改めて午後にでも出直せば良いと考えていたのだが、窓口の女性は必要ならコピーを取り、封筒を出して来てはそれを封筒に入れ、さらに他の書類と共にどんどんとステップルで止めて行くではないか。
相談と言うよりも車の名義変更時の代書屋の感じで、持参したステップルはポケットから出す間さえも無かった。

「じゃ、最後にこの辺りに割り印を押して、はい、これで良いのであそこで収入印紙を購入して貼り、その窓口に提出して受け取り書を貰って下さい」と言って、相談終了。 と同時に書類の作成も完了し、あとは提出するばかりだ。

相談開始から印紙購入~申請手続き~引き換え書の発行まで含めて10分足らずで完了した。

「補正の連絡が無ければ、一週間後の16日(月曜日)以降、いつでも取りに来て下さい」とのこと。
あっけなかったが、正直、こんなものだろうとも思った。

多分、諸諸の申請の中で、記入のレベル、添付書類のレベルを勘案すると、除籍謄本を受け取る申請に毛の生えたくらいのレベルだと思う。
そう、それくらい簡単だと言うことだ。

次回があるなら、印紙を購入して添付し、窓口へ直行するので2~3分以内で終了することでしょう。
売主から「新宿の司法書士は電子申請で3万6千円、地元の司法書士は6万9千円」と聞いていたし、見積書も見せてもらったのだが、それはもうボッタクリ意外には思えなくなってしまう。

ちなみに、2筆を一つの申請書に併記して申請した。
これを別別に申請すると、登録免許税が10,200円+1,000円の計11,200円になってしまう。

それは、登録免許税額が千円以下となる場合の登録免許税は千円のため、評価額の低い複数の筆の場合には一つの申請とした方がお得。
と言うより、僅か千円ではあるが、金を無駄に使わずに済むということ。
当然のことながら、書類の作成や添付書類も一部のみで済み、万が一、訂正や補正が生じたとしても簡単に済んでしまうことは言うまでも無い。


補正や修正の連絡は無かった。

一週間後、法務局にて2筆分の「登録識別情報通知」と「登記完了証」を受け取ってきた。
身分証明書および申請時の認印を出し、確認を受け、台帳に押印して書類を受け取り、終了。
正味3分足らずのことたった。

所有権移転登記は断固本人申請すべきだと、確信を持って帰ってきたことは言うまでも無い。
努努、お金は無駄に使うべきものではない。
くれぐれも、業者業界のプロパガンダに騙されぬ様にしたいものだと思う申請手続きだった。

ちなみに、売主が嫌がるとか仲介業者が嫌がると言った配慮は全く無用・杞憂だと感じる。
理由は簡単で、買主が所有権保存登記をしてもリスクは買主にのみあり、売主、仲介業者ともデメリットやリスクが何も無いからだ。
ローンが無い場合は、どんどん申し出るべきだと思う。
私に場合は、その分の金額を売値から差し引いてさえくれたのだ。