Kライフ研究所 住まい三原則


私の考える住まいに求める三つの原則(小屋造りコンセプト)について記録しておきたい。
今後の私の住宅および小屋造りを考える上での基本的な観点、基本的なスタンスとしたい。

小屋暮らし研究所 三原則


それが世に言う豪邸であろうと粗末な小屋であろうと、そんなことは一向に構いはしない。
私が自身の住まいに必要と考えるのは、以下の三つの原則である。

① 住まいは快適かつ安全でなければならない。
② 住まいは健康かつ文化的な生活を実現出来なければならない。
③ ①②を満たす範囲内で出来る限りコンパクトかつ安価でなければならない。

何よりも雨や風、積雪等の環境要因から身を守り、プライバシー守り、外敵の進入から住人を守ることなどは言うまでも無く、さらに、時として住宅が人に危害を与えることなどは絶対にあってはならず、構造的に十分な安定性および十分な耐久性による十分な安全性を有していることは必須である。
また、健康を守って快適な生活を営むことが出来ることが必須であることはもちろんのこと、「文化的」と考えるレベルについては人によって様様だとは思うものの、現代の日本に生きる日本人としての必要最低限のインフラや設備のレベルは確保すべきだと考えているが、ヘソ曲がりの下流老人が望むものは、少少高過ぎてかなり低過ぎるかも知れない。
そしてそれらは、出来るだけコンパクトにかつ安価に造られるべきであると言うことである。

言い換えれば、雨や風や雪、騒音が侵入しないことはもちろんのこと、「埃やカビ、害虫等の侵入は仕方が無い」等と言い訳をしなくても良い様、小さいからこそ出来る創意と工夫を凝らして費用を集中したコンパクトな住宅であり、採光や通風等を計画的に確保することによって寒さ暑さを凌ぐなど、住まうことによって生ずる不満や我慢等によるストレスを生み出さない住宅でなければならないということである。

住まいは安らぎの場でなければならず、どんな理由であっても心穏やかで健やかに暮らせない住まいなどはいらない。