Kライフ研究所 ライフライン


現在、電灯配線の実際については準備中です。

小屋暮らし研究所 電灯について


ここでは、電灯線の引き込みについて検討したい。

電灯線とは、言わずと知れた家庭用の100Vの引き込み線のことで、一般に10Aから60A契約まである。
さらには、一般に広報はされてはいないが、朝日新聞の記者の体験記でメジャーとなった共同住宅などの共用スペースに用いる5A契約がある。
この5A契約は、先ごろ朝日新聞社を退社してフリーになったアフロヘアーの女性記者(先の体験記は男性記者)もその実践を広めているらしく、一度ならずTVで見たことがある。

私は、この5A契約と言うのは理解が出来ないので、15A~20Aの契約を考えている。
電気の用途は、浄化槽ブロアー0.05A、冷蔵庫1Aが24H必要で、これだけなら5Aで何の問題も無さそうだが、上水道を使用せず井戸ポンプを使用する場合の突入電流を考えると、最低でも15Aを確保したいと考えている。

井戸ポンプは回ってしまいさえすれば消費電流は3~3.5A程度であるので、たまたま冷蔵庫のスイッチが入った場合でも15Aで何の問題も無い。
もちろん、冷蔵庫もコンプレッサーを回す際に突入電流が発生するが、経験的に庫内が冷えた状態であれば突入電流は全く気にするレベルではない。
ただし、庫内が室内の常温まで上昇した場合には20A以上を要求する場合もある様だ。
これは以前、試したことがあるが、庫内サイズの小さい、コンプレッサーの小さい、モーターの小さな冷蔵庫であれば、当然要求する突入電流も小さくなる。
必要な庫内容量は、これから追い追い検討して行きたい。

従ってそれを勘案して15A~20Aと考えている訳だ。

ちなみに、私は北海道生まれであり、多分汗腺の数と働きは南関東の人と比べると悪いと思われるが、それでも夏にエアコンを使用していない。

南関東でも、海から緑の野を渡ってくる風は十分に涼やかであり、冷房が欲しいと思ったことは、一度として無い。
真夏に窓を開けて寝て、朝方に寒くて窓を閉めた経験は一度二度どころではなく、数えきれないくらいある。

だからこそ、私は海や湖といったまとまった水面の無い市町村には住みたくないと思う所以でもある。

冬の暖房について、20㎡の小屋であればストーブが有効であると思うが、10㎡程度の気密性に十二分に配慮をした小屋にストーブ、特に薪ストーブは似合わないというのが私の経験的な結論である。
従って、ここで最善と思われるものは電気である。
面積および気積の小ささを利用してカーボンヒーターまたはセラミックヒーター、1帖サイズのホットカーペットを組み合わせて使用したいと考えている。

そして何より重要なのがIH調理機の使用である。
100Vで使用できるタイプは、最大14Aとなっている様でホームベースでも使用している。
音はうるさいが、便利に使用している。
これは、市販されているテーブルタップ・延長コードの最大容量が15Aであるためであろうと思われる。
IH調理機をフルパワーで使用している際に冷蔵庫のコンプレッサーのスイッチが入ると、ブレーカーが落ちるかも知れないが、多分15Aでも大丈夫だろうと思っている。

ただし、井戸ポンプのスイッチが入った場合は確実に落ちるはずだ。
従って、この二つが同時に動作しない様にさえ気を付ければ大丈夫であろうと考えている。